「のぶなが」「ひでよし」「いえやす」など、戦国時代の有名な武将の名前は、誰もが一度は耳にしたことがあるはず。
でも、実際に戦国時代で一番多く使われていた名前は一体どんな名前だったのでしょうか?
今回は、戦国時代に活躍した3250人を徹底調査し、最も多かった名前をランキング形式で発表します。
あなたのお気に入りの武将がランクインしているか、ぜひチェックしてみてください。
戦国時代の名前ランキング
戦国時代に活躍したのは、武将だけではありません。
家臣、公家、僧侶、さらには茶人といった文化人たちも含め、数多くの人物が名を残しています。
今回、そんな戦国時代の人物3250人の名前を徹底調査し、ランキング形式でまとめました!
はたして、どんな名前が上位にランクインしているのでしょうか?
それでは、早速見ていきましょう!
第1位:よしたか
栄えある第1位に輝いたのは「よしたか」!
3250人中14人がこの名前を持ち、堂々のトップに立ちました。
主な人物
- 遠藤慶隆
- 大内義隆
- 大崎義隆
- 木下吉隆
- 吉良義堯
- 黒田孝高
- 畠山義堯
- 畠山義隆
- 塩谷義孝
- 佐久山義隆
- 渋川義陸
- 千本義隆
- 九鬼嘉隆
- 里見義堯
なぜ「よしあき」という名前が1位になったのでしょうか。
「よし」の意味
「義」という字は、足利将軍家が代々名前に使用していたことで象徴的な意味を持ち、武士たちが偏諱(へんき)を受けたり、それに倣う形で名前に取り入れ広がったと考えられます。
「こう」の意味
「隆」や「高」は、「繁栄」や「昇進」を象徴する吉祥的な意味があり、戦国時代の武将たちが家の繁栄や自身の出世を願う思いから、名前によく使われていました。
こうした背景が「よしたか」という名前を、堂々の第1位に押し上げた理由と言えるのではないでしょうか。
正直もっとメジャーな名前が1位になると思いましたが、なんと「よしたか」がトップに。
でも足利将軍家の影響を考えると納得ですね。
第2位:よしあき、よしまさ
続く第2位は、2つの名前がランクイン!
「よしあき」と「よしまさ」です。
よしあき
第2位 | よしあき |
人数 | 12人/3250人 |
人物 | ・加藤嘉明 ・吉良義昭 ・佐竹義昭 ・最上義光 ・最上義秋 ・渋川義鏡 ・川田義朗 ・足利義昭 ・足利義明 ・大友義鑑 ・田坂義詮 ・田村義顕 |
よしまさ
第2位 | よしまさ |
人数 | 12人/3250人 |
人物 | ・佐武義昌 ・渋川義正 ・森可政 ・真田頼昌 ・成瀬吉正 ・清水吉政 ・浅井吉政 ・滝吉政 ・竹村嘉理 ・田中吉政 ・木曾義昌 ・矢田野義正 |
3位:ながまさ、のぶまさ、まさかつ
第3位にランクインしたのは同数で「ながまさ」「のぶまさ」「まさかつ」でした。
3250人中9人が同じ名前です。
ながまさ
第3位 | ながまさ |
人数 | 11人/3250人 |
人物 | ・高辻長雅 ・黒田長政 ・山田長政 ・篠原長政 ・浅井長政 ・浅野長政 ・相良長祗 ・丹羽長正 ・池田長正 ・徳永寿昌 ・木沢長政 |
のぶまさ
第3位 | のぶまさ |
人数 | 11人/3250人 |
人物 | ・奥平信 ・下条信正 ・国重信正 ・酒井信政 ・初鹿野信昌 ・真里谷信応 ・真里谷信政 ・長坂信政 ・南条信正 ・武田信昌 ・望月信雅 |
まさかつ
第3位 | まさかつ |
人数 | 11人/3250人 |
人物 | ・阿部正勝 ・結城政勝 ・佐世正勝 ・三好政勝 ・新見正勝 ・瀬名政勝 ・西郷正勝 ・津田正勝 ・東政勝 ・米津正勝 ・蜂須賀正 |
4位以下
4位以下はランクインする名前も多くなるので、まとめて発表します。
4位 9人/3250人
第4位 | ・しげまさ ・ただまさ ・まさなり ・よしつぐ ・よしのぶ |
5位 8人/3250人
第5位 | ・よししげ ・よしはる ・よしひろ ・ひでつな ・まさつな ・のぶしげ ・のぶただ ・たかのぶ |
6位 7人/3250人
第6位 | ・もとちか ・もとなが ・もとよし ・よしつな ・まさくに ・まさしげ ・まさよし ・みつしげ ・もとすけ ・のぶとし ・ただつぐ ・さだよし |
あの有名な武将は一体何位?
織田信長や豊臣秀吉といった有名な武将たちの名前は一体何位にランクインしているのでしょうか?
名前 | 人数 | 人物 |
織田信長 (のぶなが) | 3人/10位 | 織田信長 松平信長 望月信永 |
豊臣秀吉 (ひでよし) | 1人/12位 | ー |
徳川家康 (いえやす) | 2人/11位 | 徳川家康 二本松家泰 |
明智光秀 (みつひで) | 2人/11位 | 明智光秀 鳥屋尾光栄 |
伊達政宗 (まさむね) | 2人/11位 | 伊達政宗 浦土政宗 |
織田信長や豊臣秀吉など、戦国時代を代表する有名な武将たちの名前がランキングにおいて意外にも少ない結果に。
特に、豊臣秀吉(ひでよし)は1人しかランクインしていませんでした。
今回調査した3250人で戦国時代の人物を網羅しているわけではありませんが、このなかで「ひでよし」という名前はオンリーワンの存在です。
まとめ
今回のランキング結果からも分かるように、戦国時代の武将たちの名前における「よし」の字の多さは、足利将軍家の影響力がいかに強かったかを示しています。
戦国武将の名前には、家の繁栄や出世を願う意味が込められており、それぞれの名前に込められた想いを知ることで、歴史の見方がより深く、面白くなります。
こうした背景を意識して見ると、戦国時代が一層魅力的に感じられますね。